5月18日AM9:00。4人のマリサポが成田空港に集結。いよいよACL決勝トーナメント進出をかけた大一番への遠征が始まる。

旅行代理店のカウンターで航空券を受け取り、搭乗手続きを済ませ荷物を預ける。まだ出発まで時間があるので、軽く食事を取ることに。
マリサポの知り合いや、僕がインドネシアに行くことを知っている普通の友人たちから、続々とメールが届く。ありがとう感謝です。無事に帰ってきます、と心に誓う。
ここで門旗君がインドネシアで使う携帯をレンタルしてくる、たぶん合計1万円以上はかかるだろうと思われる、お金持ちの門旗君。

出国手続きを済ませ、出発ロビーで現地で使用するUS$に両替するため窓口に並ぶが、やたら込んでいる。平日の午前10時だろ、仕事しろ仕事、学生は学校へ行けなどと自分たちのことを差し置いて心の中で叫ぶ。世の中には暇な日本人が多いんだね。
AM11:00発のGA881便に搭乗、するとマリノスのタオルマフラーを首にかけた人物が。どうやらスラバヤの日本領事館の関係者らしく、日本からは4人、現地からは14人ほど観戦に行くらしいとの情報をゲット。でも応援の戦力になるかは微妙、期待しないでおきます。

これに乗って行きました

目指すはバリのデンパサール、約7時間半のフライトだが地味に長い。長距離バスとか乗り慣れてるんだけど、結構辛かった。
そういえば機内で流れてた中国映画に岩城滉一が出てました、いろんな仕事してるね。
  
赤道上空を通過中              VISA


遅れること30分、現地時間PM6:00ころ、デンパサールに到着。国内線の乗り継ぎの出発時間がPM7:00なので急いで入国の手続きを済ませる。
インドネシアは以前は60日以内の観光目的の滞在ならビザは不要だったが、今年の2月からは3日以上の滞在でビザ代25ドル必要になった、25ドルの出費は痛いね。これもさりげないアウェーの洗礼か。

入国手続きを済ませると、税関がある。しかしこの税関、端の方の人がいないところはロープでふさいであるだけで、余裕で通れる。一度ちゃんと通過した後、再び人のいないところから出入りしてみたが何も注意されなかった、こんなんでいいのか?インドネシア。
税関の先は両替所が並ぶ。ガラス越しから、いかにもといった感じのニヤニヤした男性が手招きをして、こっちで両替しなとアピールしている、もう怪しさ大爆発。とりあえず女性の店員がいるところで2万円を両替。1円で76.5Rp(ルピア)なので153万ルピアを受け取る、額が多いのですかさず確認、よしあってる。ちなみに紙幣は新しいもので10万、5万、2万、1万、5千、1千の6種類でこんな感じ
両替を済ませ外に出ると想像以上に蒸し暑い、こんな中でしかも直射日光のもと試合をするかと思うと、ちょっとゾッとする。2桁得点できるかちょっと不安になった。

時間がないので国内線のロビーへ急ぐ、ガイドブックに沿って進むと、いかにも閑散とした感じ、こっちは違うかな?と思い近くにいた日本語ができそうなガイドに聞いてみると「あっちだ」とガイドブックとは逆の方を指差す。それで、そっちに進んでみてもなんか違う、改めて空港職員に聞いてみると、最初の方向であってたらしい、ただ200メートル先だとのこと。っていうか、英語の案内ぐらい表示しておいてくれ!

搭乗手続きを済ませ2万Rpの空港税を払い出発ロビーへ、時間はPM6:35、何とか間に合った。搭乗はPM6:40からで、出発の5分前までに乗ってくれとのこと、まだ時間があるので各自トイレ等ロビーをぶらぶら。
PM6:45くらいに登場ゲートをくぐり、階段を下りるとそこは滑走路の敷地内。そのまま歩いて飛行機に乗るんだけど、200メートルくらい先には、今まさに飛び立とうとしている飛行機も。このままダッシュすればその飛行機の進路上に飛び込めるほど警備が甘い、さすがアバウトインドネシア。

こんな感じで歩いて搭乗。後姿はマスターと門旗

飛行機に乗り込むとすぐに動き出す、時計を見ると出発予定10分前。おいおい、搭乗チェックも機械ではなくもぎりで、ちゃんと乗客のチェックはできてるのか?だいたい、5分前までに乗ってくれって言ってたじゃないか?結局そのままPM6:55に離陸、やはり恐るべしアバウトインドネシア。
デンパサールからジョグジャカルタまでは1時間10分のフライト。簡単なおやつが出ました。


みかんとパイ生地でソーセージを包んだのと甘いもちみたいなやつ


機内の新聞でACLの記事を発見、写真はやはりアジアの星、安貞桓

現地時間PM7:00ころジョグジャカルタの空港に到着、飛行機から降りるときも階段から滑走路敷地内へ、気分はまさにウルトラクイズの機内○×クイズの結果発表。階段の最後のタラップを踏んで、ブーと鳴ったら強制帰国ね、などと話してましたが無事に通過。
心配していた荷物も無事届きました。疑ってゴメンナサイ、ガルーダ・インドネシア航空さん。
この時点で成田を出発してから約10時間経過、初日の移動はこれからが後半戦の山場です。

ジョグジャカルタの空港を出てすぐにガイドのヤディさんと合流。思ってたより日本語が堪能で一安心。荷物を車に詰め込んで、いよいよクディリへと出発。
  
ジョグジャカルタ空港を外側から      マリサポを乗せてインドネシアの大地を疾走したトヨタキジャン

まず先にガイドの代金を支払う。ジョグジャカルタからクディリまでの往復とホテルから空港までの送迎で175万Rp、約2万3千円、一人約6千円。ちょっと高いが、これくらいは仕方がない。でも現地の人にしてみればかなりの収入だよな。
予約してたホテル代もまとめて払ったので合計金額は200万Rp以上、まとめて計算するのが大変でした。

合計225万Rpと78$の領収書

移動を始めてすぐに食事休憩、入った店はどうやら鶏肉料理の店らしい。とりあえず頼んだのは鶏一匹焼いたものとご飯と飲み物4人分。ビールがないか聞いてみるがないらしい、基本的には現地の店にはアルコール類はないようだ、イスラム圏だからかな。だけど別の店から調達してきてもらったんだけど、冷えてない。氷も準備してもらったんだけど、氷は水道水でつくっているので使えないです、スミマセン。
郷に入れば郷に従えということで、現地流に右手で直接食べる、味は美味しかった。この後もそうだけど、食事に関しては何の苦労もなし、みんな旨かった、しかも安いし。日本だと美味しいものは高くて、安いものはそれなりの味だけど、ここは違う、すばらしきかなインドネシア料理。日本のインドネシア料理はインチキだねほとんど。
  
店内風景                   現地のお客さん
  
鶏肉(味付けも良かった)          フルーツティーを飲みました(ストロベリー味)これは微妙な味

合計金額は9万6千Rp、だけどそのうちビールが2本で4万Rp、実質料理と飲み物で5万6千Rp、約732円で一人約183円。ビールはどこへ行っても高かったです。

食事を終え再び移動、都市部をぬけると辺りは真っ暗、明かりがほとんどないなかを疾走するキジャン。道路は舗装されてはいるが、でこぼこだらけで、そこを時速80kmくらいで走るのでとにかく跳ねる跳ねる、何度となく頭を車の天井にぶつけました。
そして、怖かったのが車の運転のルールみたいなもの。遅い車が前にいると追い越しをかけるんだけど、そのタイミングが際どい。対向車が来てても行けると判断すると反対車線に飛び出して一気に加速、衝突ギリギリで元の車線に戻る、なんてことが幾度となく繰り返される。
そして最も怖かったのが現地の長距離バス。後方からクラクションを鳴らし時速90kmくらいのスピードで猛然とこちらを追い越していくと、Gで横転するのではないかという感じでカーブを駆け抜けていく。高速じゃないんだよ、片側一車線で、しかもでこぼこの道路だよ、まるでちょっとしたレースみたい、インドネシア人の運転技術はある意味すごいです。

途中で再び休憩、日本でいうパーキングエリアみたいなところで。自分はマンゴージュースと怪しいお菓子を買って食べました。

  
外観                      中はこんな感じ

  
買い物をする門旗とH君          トイレは自分で流してください

そして現地時間19日AM1:00過ぎ、成田を出発してから約16時間後、ようやくクディリのホテルに到着。ああ、疲れた。
このムルデカホテルはVIP GUESTS SUPONSORSでマッチコミッショナーと審判団も宿泊してるらしい。
早速、城○一和ばりに買収工作を練るマリサポたち(笑)。
     
看板             外観                       中庭
   
中庭その2                   部屋はこんな感じ

オランダ植民地時代からの古い伝統のあるホテルで、なかなか快適でした。

到着早々ゆっくりしたいところだが、日本で待つ人たちのために情報を伝えなければ。ガイドのヤディさんにホテルの人にインターネットができるところがあるか確認してもらう。
どうやらホテルから10分くらいのところに国営の電話会社が運営するインターネットカフェが24時間営業でやってるらしいので早速急行。
  
こんな感じ                  懐かしい匂いのするモニター


もちろんアナログ回線、しかも日本語表示ができないので、まったく読めず日本の情報がわからない。入力もコピペとかそういう問題以前でした。まあインドネシアの田舎街で24時間営業のインターネットカフェがあるだけましか。とりあえず手探りで各自掲示板を荒らす、自分は応援団の掲示板にちょこっと書き込み、そして門旗君も。門旗君は応援団以外の人の初カキコ、今後このような機会は二度とないと思われます。

一度ホテルへ戻ってから深夜のクディリを散策。お腹がすいていたので屋台でナシゴレンを食べてみることに。
近くにも同じような屋台があったんだけど、そっちの方へ大声で叫んで近づいていく屋台の主人、帰ってきたその手にはなにやら材料のようなものが・・・。
さらに、通りがかる別の屋台の人が割って入って調理を始める、結局3人くらい集まって作ってた。こういうのにはもう慣れ慣れ、日本が細かすぎなんです。
  
この屋台で                  こんなナシゴレンができました


料金は4千Rp、約52円。これも美味しかった。

お腹も満たされたところでホテルへ帰り、ようやく旅の一日目が終了、明日(すでに今日)はいよいよ試合だー。

 

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